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メイショウマンボがオークス、秋華賞の二冠達成

秋華賞

1着 メイショウマンボ
2着 スマートレイアー
3着 リラコサージュ

牝馬三冠レース最後の一冠秋華賞は、デニムアンドルビー、スマートレイアー、メイショウマンボの三強というオッズ構成になり、僅差の3番人気に支持されたオークス馬メイショウマンボがオークスに続き二冠達成となりました。
2着に後方から追い込んだスマートレイアー、3着には15番人気のリラコサージュが入り、デニムアンドルビーは4着まで。

勝ったメイショウマンボは中団外目を追走し、4コーナーでデニムアンドルビーが来てからの追い出し。直線を向いてからも鋭く他馬を突き放す完勝でした。
道中から4コーナーでの位置取り、追い出しのタイミング、全てが上手く噛み合った形で武幸四郎騎手の好騎乗ですね。
これで文句なしで世代トップの牝馬となります。今後はまだ決まってはいないようですが、エリザベス女王杯が有力でしょう。
京都の2200は特に問題はないでしょうし、出てくれば有力候補の一頭になりそうです。

2着スマートレイアーはスタートで後手を踏んで後方からの競馬。スタートが悪くても慌てず後方から進めた事が結果的には良かった形ですね。
思い通りにレースを運べなかった事はキャリアの浅さという事なのでしょうが、展開が向いた分はあってもきっちり2着に来ているのは力がある証拠ですし、武豊騎手もさすがですね。
今後はエリザベス女王杯には向かわず一息入れるとの事です。復帰戦が試金石となりますね。

1番人気のデニムアンドルビーは4着。スタートは悪く後方からになった事は想定内だったと思いますが、積極的に捲っていった事が結果的には裏目に出てしまった感じですね。
ただ後方で溜めたスマートレイアーもメイショウマンボには届いていないのですから、デニムアンドルビーは勝ちに行った結果の敗戦と捉えれば騎乗ミスとは言えません。
元々京都2000は合わないと言われていましたし、外回りになるエリザベス女王杯でどこまでやれるかというところでしょうか。

デニム、マンボ、エバー。過去のオークス上位馬のローズS→秋華賞を参考にすると

秋華賞で一番人気が予想されるデニムアンドルビー。脚質的な問題で京都2000を不安視される向きもありますが、データからはどうなのかという面で見てみます。
※データは特に注釈がなければ過去10年です。

秋華賞はとにかくローズS組が強く、過去10年の連対馬20頭のうち16頭が前走ローズSという極端な偏りがあります。ローズS組が連対を外したのは06年の1回のみで、この年はオークスから直行したカワカミプリンセスが1着、7月のアメリカンオークスからのアサヒライジングが2着となっていて、それぞれオークス1,3着馬ですから、ただ実績馬がローズSを使ってこなかったという見方もできます。

それだけローズS組が好成績を残しているのですが、阪神1800になった07年以降のローズS勝ち馬の秋華賞を見てみると、

07年以降のローズS勝ち馬のオークスと秋華賞
馬名 オークス ローズS 秋華賞
13 デニムアンドルビー 1人気3着 1人気1着
12 ジェンティルドンナ 3人気1着 1人気1着 1人気1着
11 ホエールキャプチャ 2人気3着 1人気1着 1人気3着
10 アニメイトバイオ 11人気4着 4人気1着 6人気2着
09 ブロードストリート 6人気4着 5人気1着 3人気2着※
08 マイネレーツェル 9人気9着 7人気1着 5人気15着
07 ダイワスカーレット 1人気1着 2人気1着

※09年ブロードストリートの秋華賞はブエナビスタの降着による繰り上げ2着です。

人気薄でローズSを勝ったマイネレーツェル以外は全て秋華賞3着以内と好走していますが、勝ったのはジェンティルドンナとダイワスカーレットの春クラシックも制していた2頭だけです。
デニムアンドルビーは桜花賞にも出走していませんので、このデータからは1着はないと言いたいところですが、数も少ないですし言えるのはジェンティルドンナやダイワスカーレットほどの信頼性はないという事だけですね。

ではローズS勝ち馬が負けている11,10,09,08年に勝っていたのはどんな馬かというと…

11年アヴェンチュラは2歳時から注目されていた馬で、阪神JFの後故障で春シーズンを棒に振り、夏場に1600万、クイーンSと古馬相手に連勝。今年このタイプの馬はいませんね。

10年アパパネはご存知牝馬三冠馬ですからこの時点では春の二冠馬。ローズSにも出走していましたが1番人気ながら4着。

09年レッドディザイアはオークス2着馬で、ローズSは1番人気ながら2着。

08年ブラックエンブレムはオークス4着で、これもローズSには出走していて4番人気15着と大敗しています。ちなみにこの時のローズSは重馬場でした。

こう見るとオークスで先着していた馬がローズSで負けても巻き返すパターンばかりです。

今年のオークスでデニムアンドルビーに先着しているのは勝ったメイショウマンボと2着エバーブロッサムで2頭ともローズSに出走していました。ちょうどいいのでオークス1,2着馬がローズS、秋華賞と使った場合もまとめてみます。

オークス1,2着馬のローズS、秋華賞
馬名 オークス ローズS 秋華賞
13 メイショウマンボ 9人気1着 4人気4着
13 エバーブロッサム 5人気2着 2人気14着
12 ジェンティルドンナ 3人気1着 1人気1着 1人気1着
12 ヴィルシーナ 2人気2着 2人気2着 2人気2着
11 エリンコート 7人気1着 3人気10着 5人気10着
10 アパパネ 1人気1着 1人気4着 1人気1着
09 レッドディザイア 2人気2着 1人気2着 2人気1着
08 トールポピー 4人気1着 2人気6着 1人気10着
07 ベッラレイア 1人気2着 2人気2着 3人気4着

オークス連対からローズSを使って秋華賞という王道路線を進んだ馬で、秋華賞でも連対できたのはジェンティルドンナ、ヴィルシーナ、アパパネ、レッドディザイアの4頭という事になり、桜花賞、オークスとも連対していた馬ばかりになります。
その他の馬はローズSの着順から巻き返せておらず、そういう面では今年のメイショウマンボ、エバーブロッサムはちょっと頼りないという事になりますね。

ただこの集計期間にジェンティルドンナ、ヴィルシーナ、アパパネ、ブエナビスタ、レッドディザイアと多くの春二冠連続連対馬がいますし、07年に関してはオークスにウオッカとダイワスカーレットが出ていませんのでどの程度参考になるかは微妙ですね。

今年は特に春の牝馬クラシックが荒れていますので、信用に足りる馬はいないと思ってもいいのかもしれません。
ただやはり春の実績組、ローズS組が有利というのはデータ上では確かですので、阪神JF、桜花賞、オークスのいずれかのG1で5着以内に走っていて、ローズSを使っていた馬という絞り方をすると…

デニムアンドルビー
メイショウマンボ
エバーブロッサム
コレクターアイテム
ローブティサージュ

となります。
ここにローズS組の上位シャトーブランシュとウリウリを加えた7頭までが、強く推せるデータではありませんが秋華賞で来やすいパターン、という感じですね。

雨のローズSはデニムアンドルビーが直線一気の差し切り。シャトーブランシュ、ウリウリも秋華賞出走権

ローズS

1着 デニムアンドルビー
2着 シャトーブランシュ
3着 ウリウリ

雨が強く降る中、重馬場で行われたローズSは道中最後方から進めたデニムアンドルビーが直線差しきって1着。2着にも外から追い込んだシャトーブランシュ、中団からしぶとく伸びたウリウリが3着となり、ここまでの3頭が秋華賞への出走権を手にしました。

勝ったデニムアンドルビーですが、やはりスタートからの位置取りには課題が残りますが、直線を向いてからはさすがに決め手は鋭いですね。
馬場コンディションの割には前が速くが流れた事もあって展開は向きましたが、それにしても素晴らしい末脚でした。
ただ秋華賞は京都の2000mで内回りコースとなります。今回のような位置取りでの競馬になると、小回りの3,4コーナーで今回のように押し上げられるかという部分が問題になります。前の動き方によってはかなり外を回される可能性もありそうです。
ある程度長い脚は使えるようなので、3コーナー過ぎからの押し上げがスムーズにいけば、秋華賞でも最右翼という評価でいいでしょう。
そこでモタつくようだと直線は短く平坦ですから、前を捕まえきれない場合も想定できます。

2着シャトーブランシュは芝のレース4戦目になるのですが、全て渋っているという珍しい馬ですね。
前走の500万も不良馬場で勝ってきていて、後方から直線勝負という乗り方も展開にハマりました。
秋華賞も馬場が渋れば気にしなくてはいけない馬ですが、良馬場で走っていないのは評価としては非常に難しく、勢いでどこまでといったところでしょうか。

3着ウリウリは内々を回って直線に入ってから外に出すいい形の競馬ができました。
外から伸びた2頭に最後交わされたのは仕方ないと思いますし、何よりこの馬にとっては権利がとれたのが大きいですね。
とにかく大きく負けていない馬ですし、今回の上位2頭よりも乗り方には幅がありそうです。秋華賞でも十分に期待できる一頭なのではないでしょうか。

4着メイショウマンボも最後少しきつくなりましたが、トライアルとしては十分な結果でしょう。
こちらは今回よりも京都2000mの方が適性はありそうですし、デニムアンドルビーに次ぐというかほぼ同等の評価をしても良さそうです。
オークスは9番人気と人気薄での勝利となりましたが、秋華賞では主力の1頭として良いレースを見せてほしいものです。

2番人気ながら14着に終わったエバーブロッサムは、初の関西遠征の影響もあったのかオークス以来の休み明けながらマイナス体重。レースでも行き脚がつかず着いていくのに精一杯というようなレースでした。
輸送や雨、馬場の影響など色々と考えられますが、結果としては走れる状態になかったという事でしょう。
これが今後どう影響するのかは分かりませんが、秋華賞に向けてという意味では評価は落とさざるを得ません。
秋華賞までの中間にも注意する必要がありそうです。